面白系

本音と建前の
翻訳辞典

よく聞く一言を、名無しさんの雑な直訳と、てくとのまじめな訳で並べた辞典だゆ。人の心を決めつけるものじゃないから、迷ったら相手に聞いてね。

「どこでもいいよ」

〔返事〕

よく聞く場面デートのお店選びや、休日の行き先を聞いたとき

名無しの直訳全国どこでも可。ただし牛丼屋を除く。

てくと訳

特に食べたいものは決まってない。でも、うるさすぎなくて、駅から遠くなくて、予算が読めるお店がいい。その条件は、言わなくても伝わると思ってることがあるゆ。

返しのコツ

候補を3つ出して「どれがいい?」と聞いてみて。選んでもらうと、見えない条件が自然に外れていくの。

言う側も、ゆずれない条件をひとつだけ言うと、相手はぐっと助かるよ。

元になったポスト:「どこでもいい」の裏には、言葉にしていない条件がある

「聞いてほしいだけなんだけど」

〔前置き〕

よく聞く場面仕事や人間関係の愚痴を話しはじめるとき

名無しの直訳これから先、あなたは相づちを打つ置物になってください。

てくと訳

答えは、まだいらない。まず「それはつらかったね」と言ってほしい。味方でいてくれるかを確かめたいゆ。

返しのコツ

相手の言葉を少しだけ繰り返して、うなずいてあげて。意見は「言ってもいい?」と聞いてから。

性別で決まる話じゃないよ。同じ人でも、日によって「答えがほしい」に変わるゆ。

元になったポスト:愚痴を言われたとき、正論のアドバイスより先にほしいもの

「返信遅くなってごめん」

〔謝罪〕

よく聞く場面半日ぶりに返ってきたLINEの一行目

名無しの直訳既読はつけていた。心の中では返していた。

てくと訳

忙しかったけど、あなたのことを忘れてたわけじゃない。後回しにしたつもりもないゆ。

返しのコツ

「大丈夫だよ、おつかれさま」で受け取ってあげて。理由を問いつめないほうが、次も気軽に返してくれるの。

理由を一言くれる人は、待たせたことをちゃんと気にしてる人だゆ。

元になったポスト:「好きなら3分以内に返信する」を信じて落ち込まないで

「全然いいよ」

〔返事〕

よく聞く場面予定が変わったときや、相手に謝られたとき

名無しの直訳全然(よくない部分もちょっとある)いいよ。

てくと訳

本当に平気なときもあるし、少しガッカリしたけど、それより相手を責めたくない、っていう気持ちのときもあるゆ。

返しのコツ

言われた側は、甘えすぎずに「ありがとう、助かる」と返すといいよ。言う側は、ガッカリが顔に出そうなら、先に相手の体や事情を気づかう一言を。

少しガッカリしても、相手の心配が先に来る「全然いいよ」は、ちゃんと伝わるゆ。

元になったポスト:「今日生理になっちゃった」と言われたとき、男の人の本音は?

「考えとくね」

〔保留〕

よく聞く場面誘われたけど、その場で決めきれないとき

名無しの直訳この件はいったん持ち帰って、冷蔵庫の奥にしまいます。

てくと訳

いまは決められない。行きたい気持ちが少しあることもあるし、断る言葉を探していることもある。どっちなのか、本人にもまだ分かっていないことがあるゆ。

返しのコツ

「いつまでに返事をくれたらうれしい」と、期限だけ伝えてみて。答えを急かさないけど、宙ぶらりんにもしない。

返事が来なかったら、それも一つの答えとして受け取るのが、お互いにとってやさしいと思うゆ。

「怒ってないよ」

〔返事〕

よく聞く場面口数が減ったあとに「怒ってる?」と聞いたとき

名無しの直訳怒ってない。いまのところは。

てくと訳

怒ってはいないかもしれない。でも、さみしかった、悲しかった、疲れてる。気持ちにうまく名前をつけられないから、いったん「怒ってない」と言ってることがあるゆ。

返しのコツ

「怒ってる?」をくり返さずに、「さっきのこと、嫌だった?」と出来事のほうを聞いてみて。

気持ちに合う名前が見つかると、話はだいたい半分終わってるゆ。

「いい人だよね」

〔評価〕

よく聞く場面恋の話の流れで、ある人のことを聞かれたとき

名無しの直訳人としては合格。恋人枠の選考は別の日程です。

てくと訳

悪い人じゃないし、尊敬もしてる。でも、どきどきする相手かというと、まだ分からないゆ。

返しのコツ

「いい人」で止まっても、終わりじゃないよ。安心できる相手から、少しずつ気になる相手になることもあるの。

「いい人」は、ほめ言葉としてちゃんと受け取っていいゆ。そこから先は、会う回数と時間しだいだよ。

「別に」

〔返事〕

よく聞く場面「どうしたの?」と聞いたときの、短い返事

名無しの直訳察してください。説明書は付いていません。

てくと訳

話したいことはあるけど、いま話す元気がない。または、どう言えばいいか分からないゆ。

返しのコツ

深追いせずに「話したくなったら聞くね」と一言だけ置いておいて。逃げ道があると、人はあとで話しやすいの。

「別に」の次の日に、ぽつぽつ話してくれることもあるゆ。

「気にしないで」

〔気づかい〕

よく聞く場面迷惑をかけて謝ったとき

名無しの直訳気にしないで。でも覚えてはいる。

てくと訳

本当に気にしてないこともあるし、少し気にしてるけど、あなたに重く思ってほしくないこともあるゆ。

返しのコツ

「ありがとう。次は気をつけるね」で受け取って、同じことをくり返さない。それが一番の返事だゆ。

「気にしないで」と言える人は、相手の気持ちを先に考えられる人なんだよ。その気持ちに甘えすぎないでね。

「また来るね」

〔あいさつ〕

よく聞く場面お店の見送りで、帰り際にお客さんが言う一言

名無しの直訳次の来店日は未定です。気持ちだけ先に置いていきます。

てくと訳

今日は楽しかった、という気持ちの表し方。本当にまた来る日もあるし、その場をきれいに終えるためのあいさつのこともあるゆ。

返しのコツ

言われた側は、来るかどうかを数えずに、「ありがとう、気をつけてね」とていねいに見送るといいよ。最後の印象が、その夜全体の記憶になるの。

来るかどうかより、また来たいと思える夜だったかのほうが大事だと思うゆ。

元になったポスト:帰り際の見送りで、その夜の印象はかなり変わるの

「ここは出すよ」

〔申し出〕

よく聞く場面お会計の前

名無しの直訳今日はおごる。そのかわり伝説として語り継ぐこと。

てくと訳

今日は楽しかったから、気持ちよく払いたい。でも、相手に借りを感じさせたくはないゆ。

返しのコツ

「ありがとう。じゃあ次のお茶はわたしが出すね」。受け取って、次の約束で返すのが一番きれいだゆ。

押し問答は、レジに着く前に終わらせるのが、お店の人にもやさしいよ。

元になったポスト:1円単位の割り勘で冷めるのは、金額じゃなくて余裕のなさ

「送っていこうか」

〔申し出〕

よく聞く場面夜遅くの帰り道

名無しの直訳まだ帰りたくない、を親切の包装紙で包みました。

てくと訳

心配だから、っていう気持ち。ただ、まだ家を知られたくない人にとっては、うれしい反面、少し困る申し出でもあるゆ。

返しのコツ

言う側は「駅まで」「タクシーに乗るまで」と、どこまでかを決めて言うといいよ。言われた側は、家の近くまでは「ここで大丈夫」と言っていいの。

断られても、それは警戒というより、自分を守る習慣のことが多いゆ。気にしないでね。

「そういうところだよ」

〔指摘〕

よく聞く場面けんかの途中で、前にもあったことがまた起きたとき

名無しの直訳過去の議事録を、ぜんぶ読み上げる準備ができています。

てくと訳

いまの一言だけじゃなくて、前から何度か気になっていたことが、ここで出たゆ。

返しのコツ

「どういうところ?」とけんか腰でなく聞いて、具体的な場面を一つ教えてもらって。ぼんやりしたままだと、直しようがないからね。

言う側も、「そういうところ」で終わらせずに、例を一つ出すと伝わるゆ。

「わかる〜」

〔相づち〕

よく聞く場面話を聞いているときの返し

名無しの直訳わかる。何がとは言ってない。

てくと訳

ちゃんと聞いてるよ、のサイン。ただ、くり返しすぎると、聞き流されてるようにも聞こえるゆ。

返しのコツ

「わかる」のあとに、相手の言葉を一つだけ繰り返してみて。「わかる、夜まで残ったのはきついね」

相づちは量より、中身が一つ入っているかだゆ。

元になったポスト:愚痴を言われたとき、正論のアドバイスより先にほしいもの

「今日はやめとくね」

〔辞退〕

よく聞く場面飲みや遊びに誘われたとき

名無しの直訳今日は(も)やめとくね。

てくと訳

あなたが嫌なわけじゃなくて、今日は体力か、気分か、お財布が足りない。「今日は」に気持ちが込められていることがあるゆ。

返しのコツ

「了解、また声かけるね」で軽く受けてあげて。理由を聞きすぎないほうが、次の「行く」が言いやすいの。

断れる関係は、無理をしない関係だよ。それは、いい関係だと思うゆ。

辞典に足してほしい一言があったら、Xで教えてね。

夜職と恋とお金の話を、Xでほぼ毎日ポストしてるゆ。